統合失調症の症状は、幻覚、妄想、思考障害といった「陽性症状」と、感情鈍麻、意欲低下などといった「陰性症状」があります。
また、「認知機能障害」と呼ばれる症状が出ることもあります。
以前「陽性症状」についてお伝えしましたので、今回は「陰性症状」についてお伝えします。
幻覚や妄想などは、これまでなかったことが症状として現れることから、陽性症状と呼ばれています。
それに対し、陰性症状は、これまであったものが失われることから、そのように呼ばれています。
「うれしい」「楽しい」「つらい、苦しい」といった感情表現が乏しくなる感情鈍麻や、意欲の低下、気力がなくなるといった症状があります。
また身体のだるさが出ることもあります。
わたしの場合は、陽性症状が落ち着いて、2~3週間ほどたったころから、身体のだるさを感じ始め、何をするにも億劫という気持ちになりました。
身体のだるさで、一時期は、ほぼベッドで寝て過ごすという日々でした。
身体のしんどさで目一杯で、一体いつから感情鈍麻が起きていたのかわかりませんでしたが、気がついたときには感情がわきにくいといった感じでした。
意欲低下や気力がわかないのは、今でも感じますが、ピーク時に比べるとかなりよくなりました。
陰性症状には、人とのかかわりをさけるようになる、閉じこもるようになるといったことも言われています。
おそらくですが、身体のだるさや意欲の低下で、思うように外出できなくなることや、感情鈍麻もあって、人と交わりたいと思わなくなるからではないかと思っています。
実際に、わたしもそのような時期がありました。
周囲には理解してもらえない、この辛さは他人にはわからないと、ふさぎこんだように、自分の中に閉じこもっていたようにも思います。
現在わたしは、フルタイムで働けるまでに回復していますが、陰性症状のひどいときは、出口の見えないトンネルに入りこんだような気分でした。
今でも、身体がだるくて、疲れやすくて…でも働かないと生活ができない…いつまでこんな日々を送るんだろうと、病気の前には感じなかったことで、辛くなることがあります。
統合失調症になった。
でもいろいろと恵まれているところはある、それは分かっている…だけどやっぱり辛い。
このブログを書いている今日の気持ちです。
余談が多く、暗い内容になってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!