前回の通り、いつ頃からかは忘れましたが、わたしの謝罪の生活が始まっていました。

謝罪の仕方は2パターンあり、目の前の人に直接謝るパターンと、人のいないところで頭の中に住む人格(そう思いこんでいた)と対話して謝るパターンがありました。

過去の出来事を、直接その人に会って謝りたいと思い、友人や昔の職場の上司に連絡をとり、会ってもらいました。

仲のいい友人には、昔、その友人より彼氏を優先してしまったことを謝りました。

また別の友人には、ダブルブッキングして約束を守れなかったこと、変な言い訳やごまかしの嘘をついていたことを謝りました。

どうでもいいことはすぐに謝れるのに、相手を傷つけてしまったことは、相手の反応が怖くて、勇気が出なくて謝れませんでした。
壊れそうになる人間関係を修復しようとせず、大事な人を傷つけたまま、いつも受け身で、許されるのを待つ…わたしの人生はそれの繰り返しでした。

何年もたったことを謝られても、相手も嫌な過去を思い出し、不快に感じることが多いということに、陽性症状が落ち着いてから気がつきました。

統合失調症になったことは、少しもよくない、目が覚めたら病気がなかったことになればいいのに、そのように今でも思います。
でも、無意識に目をそらしてきた自分自身のよくない所を見つめなおせたことに関しては、悪いことばかりではなかったのだと思っています。

仕事中も幻聴に話しかけられ、謝罪するよう促されては席を外して、だれもいない相談室や会議室へ行き、頭の中に向かって謝り続けました。

「申し訳ございません」と1度につき10~30回ほど声に出して謝っていました。

人に見られていないと思いますが、傍から見ると、不気味なさまだったと思います。

そして、日々謝ることに必死になり過ぎて、次第に相手の反応はおかまいなしになっていました。

仕事のことにも、些細なことで謝るので、職場のAさんもBさんも戸惑っていました。

アパートへ帰ると、頭の中に住む人格へ謝る行動が、一層ひどくなっていました。4~5時間土下座し、「申し訳ございませんでした」と幻聴と対話しながら、謝り続けていました。

長時間正座していたので、もちろん足が痺れていました。

途中で、幻聴に許可をもらって、足をくずすことがありましたが、その時に対話している幻聴によっては、なかなか足をくずすことを許してもらえませんでした。

ここまでお読みいただきありがとうございました。今回、1ヶ月以上更新の間隔があいていますが、見に来てくださることに感謝しています。

投稿者

くま子

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