アパートに帰り、土下座する日々が続きました。

足が痺れても、幻聴から足をくずすことを許してもらえないことがありました。

幻聴から、「体重が重たいから、余計に足が痺れる。手に力を入れればいい」と言われ、手に体重をかけて身体を支えました。
その後も、手に体重をかけて土下座することが増えていきました。

そしてある時から、手に力が入りにくくなりました。

仕事中、介護保険の申請書に文字を書こうとしたら、字が上手く書けませんでした。
印鑑を押そうとしても、印鑑を持つ手がブレるようになりました。

手の異変が起きてから、3ヶ月後ほど経過し、病院に受診して、土下座による神経障害だとわかりました。

陽性症状の真っただ中のときは、土下座と手の障害が結びつかず、手に負担をかけ続けてしまいました。

そういうものなのかわかりませんが、陽性症状が落ち着き、土下座をしなくなってからも、手の症状は徐々に悪化していました。

左手よりも右手の方が症状が重く、一番ひどい時は、お箸を持つことができず、フォークを使って食事をしました。

今後の話の中で、陰性症状のときに、車を運転して海に行ったのですが、その時も右手でエンジンをかけられず、左手でエンジンをかけていました。

診断名は忘れましたが、ビタミンB12製剤を処方され、服用していました。

手の障害は月単位でよくなり、現在は小指の痺れは少し残っていますが、日常生活には支障がないほどに回復しました。

でも看護師として、点滴を打つといった巧緻性が高いことは、もう出来ないと思います。
また寒くなると、すぐに冷えて、ジンジンと軽く痺れたようになるので、冷やさないように気をつけています。

なんだかとりとめのない話になりました。

統合失調症は、人によって症状や経過が千差万別なため、先が見通せない、まるで出口の見えないトンネルにいるような気持ちになるところが、つらさのひとつだと思います。

わたしの場合は、「統合失調症になって、さらに手まで動かなくなり、満足に自分のこともできない、いつよくなるのかわからない」
陰性症状のさなか、手の障害が気持ちの落ちこみに拍車をかけ、絶望的な気持ちになっていました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

投稿者

くま子

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