幻聴に真っ向から逆らったのは、このときが初めてでした。
幻聴に対しての言動も、強気になっていました。

幻聴は精神科受診を反対していたのですが、前回の記事の通り、自分の中で限界が来ていました。自暴自棄に近い感じで、精神科の受診を決めました。

自分は精神疾患ではなく、世界でも類を見ない特殊な能力(頭の中に人格が住み、会話ができること)を持っていたくらいに思っていたので、精神科の薬を飲むことは、当時の自分の思いとしては正解だとは思っていませんでした。

でもこの辛さから逃れるのであれば、どうにでもなれという思いになっていました。

また、幻聴を無視することで、さらに幻聴を怒らせてしまい、今後もっと大変なことになるのではないかという恐怖心もありました。

それでも幻聴から逆らい、精神科に受診しようと思ったのは、自暴自棄から来るものでした。

T病院に到着すると、ほとんど待ち時間なく、相談員さんとの面談がありました。

何を話したか忘れましたが、T病院に初めて受診したときよりも短時間で面談は終わりました。

幻聴からは相変わらず、精神科に受診に来たことを責められており、自宅を出るときには幻聴に対して強気だったのに、診察室に入る頃には弱気になってしまっていました。

それでも診察室では、幻聴を無視することができ、幻聴に操られることなく、自分のありのままの辛い気持ちを初めて口にすることができました。

話は病院に着く前に戻りますが、病院へ向かうタクシーに乗る前に、幻聴から禁止されていた嗜好品であるポテトチップスを食べました。

幻聴に裏切り者と罵られながら…大げさですが最後の晩餐のような気持ちでした。

診察室では、幻聴から嗜好品を禁止されていたのに、今朝ポテトチップスを食べてしまい、後悔していることを話しました。

また頭の中に人格が住んでいて、毎日謝罪を繰り返していることなどを話すことができました。

姉は、わたしがやたらと礼儀正しいことを先生に伝えていました。

先生へ一通り症状を伝えると、先生は「それはひどいですね」と共感というより、つぶやくように言っていました。

そして幻聴から何か言われても無視するように言われました。

診察室で統合失調症とはっきり診断名も聞きました。

しかしこの時はまだ病識というものは持てず、自分は特殊能力だと思いこんでいました。

エビリファイという薬が処方され、夕食後に服用するように指示を受けました。

病識はなかったものの、自暴自棄でどうにでもなれという気持ちだったので、薬はしっかりと服用しました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

定期的に更新したいと思っていましたが、前回の更新からかなり間が空いてしまいました。

気になって見に来てくださっている方や楽しみにしてくださっている方々に申し訳なく思います。

現在、体調は安定し、生きることに前向きになれています。

新しいことに挑戦したいという気持ちも芽生え、充実した日々(仕事に疲れ切っているときも多いですが…)を送っています。

更新の遅い、とりとめのないブログですが、温かく見守っていただけるとうれしいです。