それは突然のことでした。
31歳の誕生日を迎えた数日後の、2017年10月1日。
日曜日で仕事がお休みだったので、のんびりと買い物へ出かけていました。
買い物も終わり、当時ひとり暮らしをしていたアパートに向かって、自家用車を運転していました。
運転していると、ふと次から次へと考えが浮かんできました。
「家に着いたら車内を掃除しないといけない」
「白いスニーカーを洗わなければならない」
「家じゅうをきれいに掃除しないといけない」
自宅へ帰るとすぐに、浮かんできた考えどおりに行動していました。
いつもであれば【やらなければならないことを考える≒行動】で、考えても必ずしもすぐに行動にしないことが多いのですが、このときは【浮かんだ考え=行動】でとにかく浮かんできた考えの通りに、次から次へと行動をしていました。
買い物から帰ってきてから夜まで、ノンストップで行動し、疲れも感じていなかったように思います。
絶好調!わたしはやればできる!と気分も高揚していました。
そして突然、テレビもついていない夜のひとりの部屋で、小鳥のさえずりが聞こえてきました。
気分の高揚していた私は、小鳥のさえずりを気味悪く思うこともなく、心地よく聞いていました。
小鳥のさえずりは次第に、小さな子どもの笑い声に変わりました。
そして笑い声も、数分後には聞こえなくなりました。
つぎに、突拍子のないことが思い浮かんできました。
「この先、試練が待ち受けている。何があっても、ボロボロになっても、立ち向かわなければならない」「看護師なら、食事がとれなくなったときにどうしたらいいか考えるべきだ」
そのまま、ドラッグストアに行き、メイバランスという栄養補助食品を何本か買い、試練に立ち向かう準備をしていました。
異変が起こった初日の出来事でした。
動きまわったあとは、ベッドに入り、ぐっすりと眠りにつきました。
統合失調症の急性期の症状として、不眠がありますが、わたしの急性期の症状としては、全く眠れないといったことはなく、不眠で辛かったということはありませんでした。
突然の出来事だったと書きましたが、振り返ると、前兆期と呼ばれる前触れはありました。しかし当時は、気のせいとしか思っていませんでした。
次回はわたしの体験談ではなく、統合失調症とはどのような病気なのかをお伝えしたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!